建築に定価はありません 

 建築は価格は極めてあいまいです。逆に固定価格にしている会社のほうがおかしいと思います。わかりやすいのが、水産業界です。マグロの相場は魚の漁獲量で常に変動していますし、マグロの握りを食べるときも同じ握りでも店、職人、地域によって値段が全然違いますよね。大阪の有名な店で2カン1000円でも、同じマグロを使って普通の店なら2カン300円のことがあります。また、同じ店でも、マグロがたくさんとれたときは、大阪有名店が2カン600円、普通の店で2カン200円となると思います。常に値段が一定していてお客様に安心してもらうことがとても大切であるはずの大手回転寿司(1皿2カン100円)の会社ですら、しょっちゅう時期によって値段が変動し、お皿は1カン100円あり、2カン125円あり、1カン200円ありです。ちょうど建築の相場はこのようなものだと思ってください。なぜでしょう。

 

 まず、価格は事務経費、建材費、人件費、廃材処分料などからなります。

 

 事務経費は今の工事現場のすぐ近くで、昼休みのついでにお客様の家を見れるというのなら、無料でできますが、20キロはなれたところになりますと、午前中が全部つぶれてしまいます。日当15000円の職人なら、もう7500円ですよね。また、世の中にはドアの閉まる音がよくないといって工事終了後10回以上職人にやり直しさせる人もいます。

 

 建材費は地震や公共事業などで、大きく変動します。年度によって大手さんが建材の値段を一気にあげてしまうことがあります。また、塗装でも、建物だけ塗ればいいのか、門塀や門も塗るのか、腐っている部分があれば交換するのか、交換するなら木で交換するのかアルミで交換するのかで全くことなります。また、かつぎといって、お家の門から階段を登って玄関へいくような構造のおうちの場合、足場屋は大変な作業になるため、追加料金を請求されます。屋根が急角度になれば、屋根足場という特殊な足場が必要です。さらに、カーポートが足場の邪魔になる場合、カーポートの屋根をはずして、足場をくんで、足場をはずしたあと、またカーポートの屋根の付け直しです。手間が違ってきます。

 

 人件費が一番の問題で、腕のいい職人(特に鉄筋工と型枠大工ととび工)は大阪市ではどこも取り合いです。大怪我をすることがあるため、少子化で、ご両親が息子にそのような危険な仕事をさせたがらないため、若者が足りず、慢性的な人手不足です。

 

  また、単なるベランダの交換でも、とび工(足場)、サッシ工(サッシの取り付け)、大工(サッシ工の工事の後の木部の修理)、左官(サッシ工の工事の後の壁の修理)、塗装(左官の後、治した壁ともともとの壁の色の違和感がでないようにする)、の5つの職業がはいります。さらにうまく機能させるために現場監督をおかなければなりません。これが地域によって費用が全然値段がちがいます。

 

 また、地震や公共事業などがたくさんある年度は大手さんにずらっと職人をとられてしままうこともありその年は値段が高くなります。

 

 そして営業マン。建築物は高額商品ですから、そう簡単に売れません。車のように商品にほれ込んだお客様のほうからアプローチをしてくれるなら別ですが、通常「私はTVでCMしているトヨタのクラウンという車にのりたい」といってショールームにやってくる人はいても「私はTVでCMしているタカラのキッチンが家にほしい」といってショールームにくる人はまずいません。「キッチンが家にほしい」だけでお客様はご来店されます。

 

 そのため営業マン(特にリフォーム)には非常に高い説明能力が求められるのですが、やはり育ちません。どこの会社でも営業マンは、営業成績が上がらずに、やめていってしまいます。有能な営業マンがいる会社といない会社で全く作業能率が異なります。

 

 廃材処分料はアスベストが建材にふくまれる場合とふくまれない場合でまったくことなります。また、ここでも瓦を捨てるときのかつぎ(おうちからゴミを積むトラックまでに階段があるかないか)で値段が全然かわってきます。ですから、まったく同じ料金というわけにはならないです。

 

 以上のような理由で、同じような家に同じような工事をしても地域、年度が違えば全然違う料金になるのです。お客様が買いやすいように全国一律料金なんて説明をしているところもありますが、それはありえないのがわかっていただけると思います。

 

リフォーム一括パック料金は費用の面から公正ではない。

「最高級塗装一括パック料金○○万円」なんていう売り方をしてしまいますと、築50年で木の部分があちこち腐っていて本当は工事代金多めにいただきたいお客様も、築10年目で痛みが少なくて本当は安く済むお客様も同じ○○万円なのです。これは不公平です。

 

 築10年目のお客様が、築50年目のお客様の追加でかかる料金を負担していることになるからです。

 

 また、儲かる築10年目の家のリフォームは普通に売って、儲からない築50年の家は工事後に「廃材処分の費用は別なんです、○○万円ください。」とか「トヨはぬってみたけど塗装では直らないですね。トヨ交換にしましょう。追加で○○万ください。」とか執拗にせまる業者もいます。これでは、お客様は安心して注文できないですよね。

 

 もし全国一律料金が建設であるとしたら、カーポートのように工事する内容がどの家も全国ほぼ一緒で、供給メーカーがLIXIL、三協立山アルミ、YKKの三社のみ、のような場合だけです。

腐った柱の交換です。電線と縦トヨのからみもあります。単純に「大工工事ですね。○○円です。」とはなりません。

リフォーム 費用

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