リフォーム資金を有効に活用しなくては

 一戸建てを所有するあなたは、不動産雑誌に「一戸建てを所有している人は、マンションみたいに修繕積立金がない分、自分でリフォーム費用をためないといけません。月2万円くらいためておきましょう。」と書いてある通り、貯金してきたと思います。10年たって、あなたの手元には、240万円があります。

 さて、どこを直しましょうか?

 ほとんどのおうちは1500万円あれば、大抵のことはおうちの人の思い通りになります。ところが、1500万円ってなかなかの金額ですよね。

 そこで、大体の一般のおうちでは、10年かかって貯金した100万円から300万円程度のリフォーム費用でリフォームをしようとします。とりあえず、リフォーム会社数社に、電話帳から、電話をかけようとします。

 

 リフォーム会社を調べてみましょう。電話帳にはたくさん掲載されていますよね。電気屋からスタートした会社、サッシ屋からスタートした会社、トイレ会社からスタートした会社、シロアリ屋からスタートした会社、、。

 

 その会社のスタートしたところが、その会社の得意分野です。つまり、たくさんの工事実績があってどこをどう直せばいいかわかっていて、正当な工事ができ、ちゃんとアフターサービスができるような利益もあがるということです。

 

 つまり100万円があった場合、雨漏りやトイレのトラブルなど、緊急に「ここが悪い」ということがない限り、リフォーム会社の営業マンはおうちを点検したあとに、こう言います。

 電気屋からスタートした会社は「おうちは何も問題ないです、それよりも節約のために太陽光発電にしましょう。」 といいます。

 サッシ屋からスタートした会社は「おうちの内側は大丈夫、それよりもおうちの中であたたかくすごすために二重ガラスを入れましょう。」といいます。

 トイレ会社からスタートした会社は「おうちの外側は問題ないです。それよりトイレや風呂の裏側がどうなっているかしっていますか。長年の水漏れで腐っていることが多いんですよ。交換です。」といいます。

 シロアリ屋からスタートした会社は「おうちの内側も外側も問題ないです。それより、問題は床下です。耐震金具をつけて、シロアリ対策をしましょう。」といいます。

 どこの社員も営業ノルマがあるために、お客様の100万円を自分の会社の得意な商品にもってくるために必死です。(お客様の前ではニコニコしていますが、「何で売れねーんじゃこらー」とか「売れるまで帰ってくるな」という罵声がリフォーム会社の営業部では飛び交ってます。)

 これでは、おうちを全体的に眺めて、どこを直すのがいいのか、わからなくなってしまいますよね。

 

 

公共団体のガイドラインはおおむね妥当、しかし、、、

 そのために、公共団体が、住宅の維持管理ガイドラインというものを定めています。(下の写真、クリックで拡大します。)これは、奈良県がまとめたもので、業者サイドから見ても、点検部位、点検項目、点検じきの目安は妥当だと思います。

 ところが、ふたつ欠点があります。

 一つ目は経済性を考慮していないということです。画像の一番右の更新取替えの目安のところをごらんください。この目安の通りに工事をすると20年目にモルタル壁を左官で作り直し、屋根を吹き替え、軒裏を交換し、ベランダを交換し、さらに給排水設備の全面交換をしなければならないわけです。たしかにそれは理想ですが、費用がかかります。お客様の経済性を考慮していません。私たちは実際にこの通りに工事するような、経済的に余裕のあるお客様に出会ったことがありません。

 二つ目は、公共団体特有の「責任を問われないためにはっきりといわずにごまかす」表現があり、(「○年位で全面○○を検討」の部分。位、全面、検討をつかってぼかしている)一般の方にわかりにくくなっています。

なら、どうするか→営業の手腕が問われる

 ここは、営業の手腕がものをいうところです。設計士、現場監督との連携により、お客様に価値あるリフォームを提案いたします。当社はお客様の現在の状況に合わせたオーダーメイドの工事を提案します。

当社の考えるリフォームの目安

緊急

雨漏り、水周りトラブル、シロアリの三点はいついかなるときでも緊急に直さないとだめです。どれもおうちの構造部を大々的に破壊してしまいます。

5年目から

鉄部塗装、木部塗装

 木部塗装、鉄部塗装は頭が痛い問題です。というのも、外壁塗装は10年持ちますが、木の部分(木部)と鉄の部分(鉄部)に塗った塗装は5年しかもたないんです。ところが、リフォームのセールスマンというのは、「壁のペンキは10年持ちますが、木部と鉄部に塗ったペンキは5年しか持ちません。」というと、契約をもらえないので、まずそのことを説明しません。80パーセントのおうちはそれでも問題ないのです。はがれてきても、全部が全部ペンキがはがれているわけではなく、ところどころはがれている程度なんです。ところが、残りの20パーセントのおうちは、5年でペンキがどろどろにはがれてしまいます。不幸にもお客様のおうちがその20パーセントに当たった場合、最優先で直さなければなりません。

10年目から

外壁塗装

一般住宅の外壁は大体10年を目処に塗り替えが必要です。 

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屋根塗装

カラーベスト屋根は5年をすぎると、カビがはえてきます。10年目で大体目に見えてカビだらけとなりますので、塗装が必要です。

 

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屋根瓦補修

新しいしっくいを瓦と瓦の間にいれて直していきます。しっくい工事10年目にやってない人多いですが、20年やらなかった家は、3割くらいしっくい落ちていること多いです。

20年目から

屋根の葺き替え

20年目を過ぎたころから、屋根材の下に入っている、防水シートが目に見えて劣化していきますので、吹き替えが必要になります。屋根の葺き替えはガルバリウム鋼板(アルミニウムと亜鉛の合金)での葺き替えをおすすめしています。

 

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破風板の修理

屋根の横板を破風板といいますが、これが塗装が取れてその下の下地が痛んできます。大体木なので、塗装なのですが、風雨に激しくあたる性質から痛みがかなり激しいものになります。30年経過しましたら、ガルバリウム鋼板での加工をおすすめしています。

軒天井の修理

軒天井とは、軒の裏側のことです。ベニヤでつくっていることが多いのですが、塗装がはがれると、すぐに水がたまり穴があきます。そこから、ハクビシンが入り、天井の中が糞だらけになり、天井損傷というのを防ぐことが大切です。珪酸カルシウムボードもしくはガルバリウム鋼板(ニスクカラー)に交換をおすすめしています。

30年目から

雨戸戸袋交換

木製の雨戸戸袋は30年目あたりで、開け閉めに苦労するようになります。くわしくはサッシのページをごらんください。

木部の修理もしくは交換

おうちの外側に木の部分がある場合、5年に一回は塗装しなければならないのです。しかし、5年に一回塗装するお客様を見たことがありません。10年で一回のお客様が多いです。そのため、30年目あたりから、本格的に木の部分がこわれてきます。

鉄部の修理もしくは交換

木部と同じく、鉄部も5年に1回は塗装しなければならないのですが、5年に1回塗装するお客様ほとんどいません。10年で一回のお客様が多いです。そのため30年目あたりから本格的に鉄部が壊れてきます。

トヨの交換

 トヨは20年目から30年目にかけて、壊れてきます。接合部のノリがはがれたり、でんでん(トヨを支える金具)が崩れてきたり、トヨ自体が劣化したり、原因はそれぞれです。すると、壊れたところからポタポタしょっちゅう水が漏ることになります。

サービス対象地域:

青葉区、旭区、泉区、磯子区、神奈川区、金沢区、港南区、港北区、栄区

、都筑区、鶴見区、戸塚区、中区、西区、保土ケ谷区、緑区、南区