大切なのは、商品より熟練度

 日本ペイント、関西ペイント、SK化研の大手塗料会社三社のホームページを見ていただきたいのですが、どこも数百種類の多彩なペンキを用意していると思います。たとえば日本ペイントの外装仕上げ塗料だけで58種類あります。ところが、塗料を買って、実際に塗る塗装会社のホームページでは、ペンキは3ー6種類しか宣伝していないことが多いです。これはなぜでしょう。

 ペンキ塗りというのは熟練度が大切だからです。同じ会社の似たようなペンキでも微妙に硬さや乾く時間などが違い、いろいろなペンキを選べると塗装工が乾燥時間や下塗り材との相性問題などでミスをしやすいのです。

 ですからミスを減らすためにだいたいどこの会社も「自社のある地域で一番結果のでている3-6種類のペンキ」だけをとりあつかってお客様におすすめしているのです。

当社で一番結果を出していて、当社の技術者が慣れている塗料である関西ペイントのコスモマイルドシリコンです。

これが日本ペイントの水性シリコンセラになっただけで、同じシリコン塗料でも準備が全く違い、技術者は手間がかかります。他社さんでは評判がいいですが、当社の技術者は慣れていないからです。逆に他社さんでいつも水性シリコンセラで塗っている技術者が、「コスモマイルドシリコンで塗って」と言われてもいろいろなミスが発生してしまいます。(塗った時のペンキの伸びとかが全く違うため)

 「うちにはどこのメーカーの商品がいいのかな」とインターネットで建材メーカーのホームページをみて比較することがあると思います。ただ、その建材は慣れている会社と慣れていない会社があるのです。どんなにホームページを見て「この工事会社にやってもらいたいな」と思っても、その工事会社が慣れていない建材だとミスが出やすいです。建材からえらぶときは、その建材になるべく慣れている会社に頼みましょう。