ヤフーで「太陽光 戸塚」と検索してみましょう。すると気がつくと思います。2014年12月3日現在、上から順に

1ソーラーマンション販売会社の4社連合(マンション販売が目的)

2ソーラー注文住宅会社(注文住宅販売が目的)

3戸塚の太陽光のついている不動産情報

4戸塚の太陽光のついている不動産情報

5不動産屋さん

6辻堂の屋上緑化の会社が戸塚で工事した例

7埼玉県の太陽光会社が戸塚で工事した例

8パナソニックの代理店一覧

9ガス会社さん

10戸塚の太陽光のついている不動産情報

 

の順番で出てきます。そう、気がついたと思いますが、戸塚で太陽光を扱う電気屋さんがいないのです。比較サイトすらでてきません。

 

 なぜでしょう?太陽光発電はメジャーになってからもう20年が過ぎていてるのにです。(ちなみに「リフォーム 戸塚」ですとずらずらっと戸塚のリフォーム会社がでてきます。)

 

 実は太陽光はあまり利益がでないのです。消費者は有名メーカーのブランドの太陽光パネルを求めますが、そういった有名メーカーのブランドの太陽光パネルの卸値は高く、消費者が180万円の太陽光パネルを購入しても、電気屋さんの取り分はほんの少しです。それなのに、売るときは大変です。複雑な数式を立てて、電気代のシュミレーションをします、また、複雑な補助金もすべて頭の中にはいっていなければなりません。 

 

 そして、やっとのことで太陽光が売れて、正当な工事をしても「思うように発電されてない、ちゃんと工事していないんじゃないの」「○○の補助金があるの教えてくれなかったじゃん、補助金の分の金返せ」「雨漏りした」というクレームに悩まされます。

 

 このクレームは普通のクレームと違ってかなり激しいものなのです。普通の工事のクレームなら、なおせばいいですが、太陽光に関しては「お金が儲かる」と思って買う人がいますので、まるで株式の売買で大損したかのような、かなり激しいクレームがきます。ブログで、「今日は○○電気屋のソーラーで○○円損した」と毎日のように書く人もいます。銀行や証券会社などと違い、地元の電気屋は営業範囲が広くないですから、近所全部に悪評がひろまってしまい、太陽光以外の普段の業務もできなくなってしまいます。

 

 やっかいなのが工事後の雨漏りで、太陽光パネルをつけるときに板金工事の技術がないと雨漏りさせてしまうのです。「プロなんだから、電気屋さんが板金工事を勉強すればいいじゃない。同じ工事業者でしょ。」と思うかもしれませんが電気工は数学的な知識が必要で、板金工は金属を丁寧に折り曲げ加工していくという職人芸なので、全く別の職業なのです。(車でいえばカーナビの取り付け屋さんにドアのへこみをハンマーで裏からコツコツたたいて直せというのと同じ)

 

 また、太陽光パネルの設置に伴う雨漏りに関しては、テレビでやっていますから、消費者も敏感です。雨戸のしまりがちょっと悪くなっただけで、別に太陽光パネルの設置とは全く関係ないのに、「雨戸のしまりが悪くなった。これ、雨漏りして雨戸がゆがんだんじゃない、ちょっときて直してよ。」と家に呼ぶ人もいます。

  

 太陽光発電のトラブルに関しては電気屋は他社の太陽光発電の工事については点検することすら断ることがあります。なぜかというと、ほかの会社の太陽光発電の工事をおうちの人に呼ばれて、ちょっと点検しただけで三日後に電話がかかってきて、「発電量が落ちたのはおたくが点検したせいでしょ、どうしてくれるの」などからむ人が存在するためです。からむ人のほうも太陽光をつけてもらった会社は廃業していて、太陽光パネルの製造会社のほうに保証での対応を申し込んでも、「あ、このねじ当社の純正のつかってないですね。保証外です。」(太陽光に限らずかなりの建材メーカーはこの一言で保証を逃げる)などいわれ誰かのせいにしたくて必死です。

 

 実は電気屋さんというのは、仕事がたくさんあります。ビルにせよ、地下街にせよ、現代社会において、どのような場所でも電気を使わないところはないからです。電気屋さんは、「太陽光は儲からないし、こんなにクレームで嫌な思いをするなら、もう太陽光を扱うのは中止、普通の電気の工事をしよう」となってしまうのです。

 

 そうすると、結局、「お客さん、ちゃんと話を聞いていなかったあなたが悪いんでしょ、うち知らんよ」と激しいクレームに対してコワモテの店長がでてくるような、消費者センターで「居座ったまま何時間も帰らない」と問題になるようなソーラー業者しか残らなくなってしまいます。彼らは強引な営業→悪評→廃業→名前を変えて別の地域で復活の繰り返しです。

 

 私たちは町の電気屋さんの負担を軽くするために何ができるでしょう。

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