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雨漏り(屋根からの場合)

 屋根からの雨漏りで多いのは、棟包といって、屋根の角の金物が台風などで飛んでいっているのに、気がつかずに放置して、そこから雨漏りということです。特に2Fは普通のおうちは2年に1回くらい、電気屋や放送屋が登るくらいなので、外れても気がつかないことが多いです。

 そして、同じくらいおおいのが、屋根の角(ケラバ金物という金物がついています)と破風板のかみ合わせがあっていないこと。本来は、ケラバ金物はしっかり破風板にかかっていないといけません。これが少ししかかかていなかったり、ずれていたりするとどんどん雨漏りしてきます。これは本来施工ミスなのですが、新築のときの現場監督は気がつかないことが多いのです。

実例A:棟包が飛んでしまっています

実例B:屋根の角のケラバ金物がかぶせる部分がすくなすぎる

実例C:屋根の角のケラバ金物と破風板が数センチずれてかんでいる

大抵中をあけるとこんな感じです。

雨漏り(壁からの場合)

 壁からの雨漏りで多いのは、「普段は雨漏りしないけど、台風のときに、ちょこっと天井がぬれる」というパターンです。これは、通常の雨はまっすぐに降りてきますが、台風の時の雨は斜め、場合によっては真横から殴りつけるように雨が降ってきます。このときに雨が普段入ることのないところから建物内に進入するのです。一番多いのが、通風孔からで、二番目がベランダと建物の接合部からです。三番目が窓周りからです。

 

 共通項はなんでしょう。「サッシに関わる部分」からです。地震でモルタル壁にひびが入りますよね。一般の方は「雨漏りする、水が入る」と気にしますが、ほとんどのおうちはひびから雨漏りにつながることはほとんどありません。なぜなら、モルタル壁のような漆喰壁は何千年という伝統があり、外壁というものは、ひびが入ったときのためにしっかり防水シートが中に入っているからです。

 

 ところがです、壁は防水シートが入っているのですが、サッシ周りに防水シートを入れていない大工が世の中にはたくさんいます。(というか、知識がないので、防水をしっかりしていないことにすら気がつかない)もちろん、大工が気がつかないときは、現場監督が気がつかないといけないのですが、現場監督はサッシ施工にはあまり知識がなく、見逃してしまいやすいのです。

 

 本来は、この場合、雨漏りしている部分を一回壊して作り直さなければならないのですが、それをやってしまうと、膨大な費用がかかるため、(新築を立てた工務店も工事保険の等級落ちをしたくないため必死です。)営業の口車(「もう少し様子見ましょう」をひたすら繰り返す)で時間稼ぎをされてしまい、事が深刻になったときは(ちょうど新築から10年以上たって、立てた工務店の保障がなくなったあと)には、水の通り道になる木が腐っていて、手に負えないというものです。

 

実例A:窓周りに防水シート入っていないです。

実例B:戸袋(雨戸を入れる箱)をはずすと木部がむき出し。昔はこういう施工が多いですが、現在の施工ではここは防水処理が必要です。

実例C:水の通り道になった通し柱(角の縦の柱)の腐食

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