文化財の管理

公共工事についてお話しましょう。

まずこのリンク先にいってみてください。
横浜市民の誇り、田谷の洞窟です。
といってもあまり有名な観光名所ではないので、
横浜市民でもいったことがない人も多いとかもしれません。


次にこちらのリンク先にいってみてください。
世界的に有名なウクライナのキエフにあるペチェールシク大修道院の地下洞窟です。
こちらは世界中から観光客が殺到します。

しかし、よく見ると、二つに差はあまりないのです。どちらも地下の洞窟で、
宗教的に敬虔な人たちの修行を積んだ跡です。

ただ、キエフの地下洞窟は手入れが行き届いています。
壁が白塗りになっていて、キリストの絵の絵の具がはがれたら着色しているのです。
ろうそく台もしっかり手入れされています。棺もいたんでないですから、何年かに一度、
ニスを塗りなおしているのでしょう。これは観光客用にあとから入れたものと思われます。

一教会だけでこれだけのことをするのは困難ですから、
おそらく国から公共工事の補助金がたくさん入っていると思われます。

一方田谷の洞窟は、仏の彫刻などが痛んでおります。
ペチェールシク大修道院の地下洞窟のように
国から公共工事の補助金が贅沢にはいってるわけれはないため、
どうしても見劣りします。でも、国から補助金が入って、
当時の様子を復元したら、おそらく
ペチェールシク大修道院の地下洞窟を超え、
世界中から観光客が殺到するものとなるでしょう。


国の公共工事で補助金が出て手入れをしているかしていないかだけで、
一方はヨーロッパを代表する名所で、
もう一方は地元の人しかいかない場所になっているのです。
国はもっと文化財の保存にお金をかけるべきだと思います。

公共工事はなにかと叩かれがちですが、
文化の保存と観光客の誘致のために使うところは使うべきでしょう。

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